意外と浅い?!日本における消費税の歴史

最近では来年の10月に消費税率が10%に引き上げられるということで、納税者の方は「税金が増えて困る」といった嫌な思いが先行し、増税に対して好意的な方はなかなかいらっしゃらないかと思います。ただ、そもそも消費税とは何か?、消費税が生まれた背景、歴史等を簡単ではございますが記載させていただきます。

消費税とは

消費税は、特定の物品やサービスに課税する個別消費税とは異なり、消費に広く公平に負担を求める間接税です。

(引用元)国税庁のHP

国税庁のウェブページでは、消費税の定義は上記のように定義されています。
つまり、私たち(消費者)が何か物を買ったりサービスを受けた場合に納めなければならない税金が消費税なのです。

消費税の歴史と導入の背景

消費税が導入されたのは平成元年の4月、当時は税率が3%でした。逆に言うと、それまでは消費税は無かったのです。しかし、この消費税に代わるものとして物品税、いわゆる贅沢品課税が存在していました。内容としては、貴金属、毛皮製品、ゴルフ用品等の贅沢品に対して課税を行うといったものでした。

しかし、奢侈税として当初導入された1940年から国民の生活水準が上がり、課税対象として何を基準に贅沢であるかという線引きが曖昧になったことが消費税導入の背景の一つです。

その他にも、消費税導入の主な理由としては、「高齢化社会の財源確保」、「人口高齢化による所得税メインの財源では枯渇の恐れがあること」などが挙げられます。

消費税率の変遷

消費税率は、数年ごとに段階的にアップしてきました。

  • 平成元年4月:消費税導入。当初税率は3%。
  • 平成9年4月:税率が5%になる。
  • 平成26年4月:税率が8%になる。
  • 平成31年10月:税率が10%なる予定

上記の変遷の通り、消費税率は上がっていく傾向にあります。なぜ上がっていくかは単純に国の財源が不足しているからです。この先15%、更に研究者の間では35%以上にならないと国の財政が健全にならないと唱える方もいらっしゃるようです。

まとめ

上記の通り、消費税の性質として公平性というポイントがありますが、実際に公平なものといえるかどうかいろいろな意見があります。このあたりは、次回のコラムで書いてみたいと思います。ご期待ください。

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